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神経根ブロック

腰部椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などによる下肢の神経痛にたいして、手術治療を除くと最強の治療法です。
下肢の痛みを起こしていると思われる腰の神経にレントゲンを見ながら針を刺して、麻酔をかけます。
その神経が原因で痛みが出ている場合は、神経がしびれて痛みが和らぎます。一般的にMRI検査による画像結果と痛みの部位などの症状を合わせてブロックを行う神経根を選択して行いますが、悪い候補の神経が複数ある場合には1つの神経根のブロックでは効果があまり出ないこともあります。
また効果の持続時間は様々で、1回のブロックで手術を考える程の痛みがその後起きなくなった方もみえれば、ブロック後数時間で効果が無くなる方もみえます。
 今まで1000回以上神経根ブロックを行ってきましたが、効果の程度と持続時間については、神経根ブロックを行ってみないとわからないところがあります。
神経根ブロックは原則として予約で診療時間外のお昼休みに行います。
激烈な痛みの方には内服薬の条件(血液がサラサラになる薬やサプリメントを服用していない)や、MRI画像の結果をお持ちであるなどの条件(痛みの原因である神経根の予想が出来る場合は経験上多いのですが、画像がないとやはり確率は低下します)さえ満たせば、なるべく早く行えるよう努力しますのでご相談ください。
神経根ブロックを行う当日はブロックする3時間前からの絶飲食をお願いいたします。ブロック後30分ほど経過観察をしてから、飲食可能となり帰宅していただけます。
帰宅に際しては神経がしびれて、一過性に下肢に力が入りづらくなり、歩きづらいこともありますので、ご本人による車を運転しての帰宅はできません。車を運転できる付き添いの方との来院か、タクシーの利用等をお願いします。当日の入浴はできません。
神経根ブロックの効果判定と安全性を確認するため翌日も受診していただきます。

神経根ブロックの問題点
神経に針を刺すことで痛みがでます。かなり痛い治療だったと言われる患者さんがみえるのも事実です。
ごくごくまれに骨の変形やとげなどでさえぎられて、どうしても神経根に針が刺さらないことがあります。
血液がサラサラになる薬やサプリメントを服用している場合には、休薬しなければ行うことができません。また薬の場合には処方を受けている主治医の先生の許可をもらってから休薬する必要があります。   

神経根ブロック画像です。

仙骨裂孔ブロック

仙骨裂孔ブロックとは硬膜外ブロックの一種で、急性腰痛症をはじめ腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などの各種腰椎疾患の腰痛や下肢痛の改善に効果があります。
腰部硬膜外ブロックと比較して硬膜を穿刺することがまず無いので合併症が少ないこと、神経根ブロックに比べると比較的痛みが少ないことがメリットです。
長くお世話になった春日井市民病院では、急性腰痛症(ぎっくり腰)や腰部椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などの患者さんに行い、喜んでいただきました。
なかでも急性腰痛症の場合、痛みで動けずに救急車で来院した患者さんの多くが、歩いて帰宅されるのが可能になることを経験しており、最強の治療法と考えております。
仙骨裂孔ブロックは外来診療中に行いますので特に予約は必要ありませんが、血液をサラサラにする薬やサプリメントを使用している患者さんは前もって中止しなければこの治療はできません。ブロック後30分ほど経過観察をしてから、帰宅していただきます。帰宅に際して、車の運転はお勧めできません。当日の入浴はできません。
効果判定と安全性を確認するため翌日も受診していただきます。

仙骨裂孔ブロックの問題点
神経根ブロックほどではありませんが痛みをともなう治療です。(針を刺す場所が仙骨裂孔というお尻の割れ目の少し上のあたりであり、刺されるのに馴染みがなく違和感もあります)
また薬液を注入するときに押されるような強い圧迫感を感じる患者さんもみえます。
仙骨裂孔は解剖学的に個人差が大変大きく、穴があいていない場合もあります。また爪の先では穴らしいものを体の表面から触れても針が上手に入らない場合や、針が入っても薬液が注入できない患者さんもみえます。
肥満のため体の表面から穴を触れることができない場合はできないこともあります。
血液がサラサラになる薬やサプリメントを服用している場合には休薬しないと行うことができません。また薬の場合には処方を受けている主治医の先生の許可をもらってから休薬する必要があります。
ぎっくり腰の時におすすめです

当院の電話番号は(0562)54-0770 です。 

 
    

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